今日も推しが世界を救っている

推しへの愛が高まると文章にするタイプのオタク

阿部亮平さん大好き!!!

360m、聴きましたか?

無事ですか?

 

私は無事じゃないのでこんな訳の分からんブログを書いてるんですが、同じような感情の方はよろしければ読んでみて「わかるー!」とか「ちっげーよ阿部ちゃんのいいところはそんなもんじゃねえんだよ!!私の方がうまく書ける!!」とかやってみてください。そして後者の方は是非読ませてください。

 

なんっも中身のない話なので暇な人だけついてきてくれよな!チェケラ!!

阿部ちゃんってなんでこんなに良いんだろう……

こんなタイトルで書いといてなんなんですけど、私佐久間担なんですよね。自担の記事の前に阿部亮平さんの記事を書いてしまった。Snow Manって皆マジサイコーなんですけど、阿部亮平さんには自担とはまた違ったベクトルの“良さ”をハチャメチャに感じてライブDVDとか見ると毎回すっころがってます。2D.2D.のハイタッチしてくれるところがさいっこうに大好きで……本当に好き。

何がそんなに良いのかって、阿部ちゃんってSnow Manの中でも一番「プロのアイドル」みが強いんですよね。みーんな最高でプロのアイドルではあるんだけど、阿部亮平さんは本当に辞書引いて「アイドル」の項見たら載ってそうだもん。「阿部亮平のこと」って書いてありそう。LOVE。ここでいうプロのアイドルってのはあれです、プロのミッキーとかと同じやつです。中身とかないです、ミッキーなんで。Dオタにひっぱたかれそうだな。ごめんなさい。

 

阿部ちゃんって頭が良いので、いつも素敵な言葉をたくさんこちらにくれるんですが、その中でも私が好きなのは2D.2D.の最後の挨拶です。

「(前略)僕は、アイドルってヒーローみたいなものだなって、本気で思ってます。

そりゃあ、『Snow Manってちょっとヒーローっぽい名前だよね』ってあなたは笑うかもしれない。

でも、俺は本気で思ってる。僕たちの活動であなたが元気になるかもしれない。僕たちの存在であなたが元気になるかもしれない!そんなちょっとのことでいい、あなたを支えたい。

それが、僕たちなりの『ありがとう』への恩返しです。

これからも、末永くそばにいてください。

この手は絶対に、ぜっっったいに離さないでください。

本日はどうもありがとうございました!」

 

こんなん一生ついていくしかないやんけ……

 

この言葉を聞くと、阿部ちゃんの中での理想のアイドル像って=ヒーローなんだなって思います。皆さんの中のヒーローってどんなイメージなんでしょうか。人の数だけあると思いますが、私個人的にはヒーローって「強くて・優しくて・かっこいい」だと思っています。

 

そんなん阿部ちゃんじゃん!!!

 

 

1.阿部ちゃんって強い

これは超個人的な意見なんであれなんですけど(いやそんなん言ったらこのブログ全部オタクの妄言なんであれですけど)、阿部ちゃんってSnow Manの中でもめちゃくちゃ強靱な人だなと思います。メンタルもフィジカルも強い。めーっちゃつよい。

佐久間くんとかがいるので目立ちにくいですが(笑)ライブでもいつも最後まで元気。スポーツだと水泳とか持久走とか体力勝負的なやつが結構強い印象です。

メンタル的な話だと、前述した2D.2D.の最後の挨拶で泣くメンバーが多い中、阿部ちゃんは最後まで笑顔でした。これだけ苦労した末のデビューライブのオーラス、そりゃ泣くよ。オーラスに限らず皆最後の挨拶は感極まっていろいろ話してくれたんだけど、阿部ちゃんはずっと姿勢が一貫していました。「アイドル」として、「ファンの皆に」届けてくれていました。本当にすごい。全くブレない。他のメンバーがどうというわけではなくて、阿部ちゃんの中のアイドルは多分泣かないし弱音を吐かないんだと思います。

阿部ちゃんのそういう強さが好きだな~。やせ我慢してるとかじゃなくて、自分の理想をしっかり持ってそれを目指し実行できる。メンタルもフィジカルも強いし、なにより強い信念を持っている。人間なので弱くてもいいしちゃんと息抜きできてるかな?とたまに心配にもなりますが、少なくともファンの前では「強い阿部亮平」を貫いてくれるところが彼の信念を感じさせます。だから私は阿部亮平さんのことを「強い」って言いたくなるんだな。

 

2.阿部ちゃんは優しい

これはメンバーからも周囲からも散々言われていることで、今更何を言ってるんだ!って感じかもしれませんが個人的な優しさの解釈を書かせてください。

私は優しさにも種類があると思っていて、Snow Manの中にもそれを感じます。Snow Manって優しい人ばっかりだけど、皆それぞれ違う気がします。

阿部ちゃんって優しいけど、人をダメにするタイプの優しさじゃないんですよね。与えすぎて相手が自立出来なくなったり、自分を削りすぎて自分が今度は倒れちゃう、みたいな感じではない。いわば溺れる者が掴みたいNo.1(?????)。掴まっても一緒に沈んだりせずちゃんと引き上げてくれるし、相手のためにならないようなことは多分あんまりしない。それをやったら自分の好感度が上がるようなことでも、相手をダメにするようなことはしなさそう。ちゃんと冷静に優しい。だから安心感がすごい。

無鉄砲に優しいんじゃなくて自分の出来ることをちゃんと考えて手をさしのべてくれる。先輩とか友達にいたら安心感がすごい人ですね。

賢くてしっかりした阿部ちゃんならではの優しさの種類だと思います。

 

3.阿部ちゃんはかっこいい

阿部ちゃんってかっこいいよりも先にかわいいって言われがちだと思うんですが、個人的に阿部ちゃんって超かっこいいなと思います。顔とかスタイルとか身長とかそういうのもあるけど、中身としても。

かわいさもあざとさもちゃんと自分がどう見えているか把握した上で計算し尽くされているし、いつも「どうやったらファンの皆が喜んでくれるかな?」と考えてくれている気がします。今や恒例となった(笑)マルチアングルの様々な「あざとい」ムーブも、ファンをびっくりさせて喜ばせたい!という彼のサービス精神の表れなんだろうなと思うと本当にかっこいいし愛おしい。

上で書いた「強くて優しい」部分も含めて、そういう理想を持つこととそれを実行できることの間にはものすごく大きな差があると思うけれど、彼はそれをやってのける。いつも笑顔で、皆を幸せにする「アイドル」として自分の理想を貫き続ける。

これをかっこいいと言わずしてなんと言うだろうか。

 

阿部亮平さん、好きだな……

わかりますかこの圧倒的信頼感。圧倒的安心感。キラキラかっこいいアイドルそのもの。そして強くて優しくてかっこいいヒーローを目指す強い意志。

ありがてえ……

アイドルになってくれて感謝しかない。年上メンバーの中だとちょっと末っ子っぽいところも、意外と不器用なところも、体がめちゃくちゃ硬くてよく声が裏返るところも、ステージの上でのパーフェクトアイドルっぷりを知っていると愛おしくてしょうがない。逆に親しみやすさを与えるために狙ってやってるんじゃないかと思うもんなここまで来ると。最高かよ。

 

 

 

 

 

 

オチがない!!!!!!!!!!!!!!!!

 

のでここらで360mを聞いて思った阿部亮平さんの歌について語ります。終らんのかい!

 

阿部ちゃんの歌って最高~!

Snow Manって歌の平均値がたけえ~!っていつも思うんですけど、今回阿部ちゃんの歌を聴いてあまりにも”””良”””だったのでここが最高~!というところを書いていきます。

まず阿部亮平さんって低い音が出るんですよ。

低い声が、出るんですよ。

だから何?って思われるかもしれないですが、これってすごいことなんですよね!!!よく言われるのが「低音は才能、高音は努力」っていうやつです。音域って声帯の長さで決まって、低音は生まれつき声帯が長くないと出せないんです。ちょー才能なんだよー!!そして才能を使いこなすには努力が必要!阿部ちゃんって全員で歌うときは下ハモが多いし今回も下ハモを多くやっていますが、下ハモってしっかり音程とれないとめちゃくちゃ難しいんですよね……(私はちょっとだけ合唱やってたんですが、猛烈に下ハモが苦手でした。余談。)阿部ちゃんの下ハモはクリアでありつつしっかり全体に溶け込んでいてSnow Manの曲に厚みを持たせてくれているな~と思います。好きだ~

そして阿部ちゃんは高い声も出る!さっき言ったように高音は努力です!!超努力家の阿部ちゃん流石だね!!私は今年ありがたいことに滝沢歌舞伎の舞台を現地で見ることができたのですが、One Heart の阿部ちゃんの歌声があんまり優しくてボロ泣きしました。もう舞台上にメンバーのシルエット見えた瞬間から泣きそうで、ひらりと桜が始まった瞬間から号泣してたんですけどそれがさらに悪化しました。阿部ちゃんの声って音程として高くてもキンキンしない、優しい声でOne Heartとか360mみたいなバラードに特にぴったりだと思います。360mのソロパートもあったかくて優しい声で、曲の雰囲気にすごく合っていて嬉しくなりました。阿部ちゃんの歌、もっと聴きたい~!!!

阿部ちゃんの歌声は芯がしっかりありながらもふわっと柔らかく優しく受け止めてくれるような声質でまさに阿部ちゃん!!という感じ。これからもいっぱい歌って欲しいな。

 

 

 

 

阿部ちゃん!!!!!!!!好きだー!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

声優としての佐久間大介~『白蛇:縁起』を観て~

先日、中国アニメーション映画『白蛇:縁起』を観てきました。最近だと『羅小黒戦記』が日本でもヒットして話題になりましたが、この『白蛇:縁起』は主演声優を務めるのがジャニーズグループのSnow Manのメンバー、佐久間大介さんだということで公開前からかなり話題になっていました。

何を隠そう、私自身佐久間くんのファンであり、佐久間くんが主演ということで死ぬほど遠い映画館までかなり無理をして観に行きました。

このブログは、そこで観て思った「声優としての佐久間大介」についての評価と分析、後半はオタクのラブレターという展開で行こうと思います。演技がどんなもんだったか知りたいだけの人は前半だけ読んでください!一応私は数年前まで思いっきりアニメ主軸の声優オタクをやっていたのでそこそこ厳しめの評価です。

 

ジャニーズに声優やらせんなよ!と思っている方、映画は気になるけど主演の演技が大丈夫か心配で観に行く気が起きないなあ……と思っている方のお役に立てれば幸いです。

※先に言っておくと、褒め言葉だけじゃないです。ここはいまいち……みたいなことも言っています。

※なるべく客観的評価をしたつもりですが、言っても佐久間担なので偏ってたらすいません。推し声優は神谷浩史内山昂輝です。

※ネタバレなしの構成にしたつもりですが、予告編と事前のインタビュー記事、舞台挨拶の内容は含んでいます!先に予告編を見てくれよな!若干内容に触れざるを得なかった部分があるので、ネタバレ全く踏みたくない方は読まないことをおすすめします!

※あくまで佐久間大介さんの演技の話をしています!作品の考察や他のキャストさんの話はほぼないかな!

 

 

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佐久間くんの演技についての率直な感想


まず個人的な評価から。五段階評価で言うとこんな感じ。
発声★★★★★
キャラとの一致★★★★☆
滑舌★★★☆☆
演技★★★★☆

こんな感じ。高すぎんだろ!とか低すぎんだろ!とか思う方もいると思います。あくまで個人的な感覚なのでご容赦を。

全体的には良かったと思います。いわゆる「ゲスト声優」で煙たがられるタイプにありがちな批判(棒読み・キャラに声があっていない・滑舌が悪すぎる・演技が浮いているなど)は来ないはず。

一項目ずつ解説していきます。

発声

まず発声について。元々佐久間くんはめちゃくちゃに発声がよく、良すぎてSnow ManYouTubeだとほかのメンバーの声のボリュームに合わせていると佐久間くんの声のデカさで耳がやられることもしばしば。「俺いつも腹式で喋ってるからw(本人談)」とのことだけあって、アウトデラックスに出ていた時もマツコ・デラックスさんに「発声がヤバい」と言われていたし、以前アイドル雑誌POTATOで梶裕貴さんと対談していた時も「いつもその発声で話してらっしゃるんですか!?」と言われていました。現役有名声優にそれを言われるアイドルどんだけ〜!今回あやねる(佐倉綾音さん)にも言われてましたね。てかみんなに言われてんのかな?確かに私も初めてSnow Manのバラエティ系のYouTube見た時に度肝を抜かれました。それまで声優のオタクをやっていた私が、「この発声は声優のやつじゃねえか?」と思ったくらい。デカいし通るしあと元々声がいいですね。これは好みによりますが。発声については文句なし。

キャラクターに合っているか

次、キャラとの一致率。キャラデザの話をすると、映画館のでかいスクリーンで見て初めて思ったのが、せ、宣……おヒゲ生えてる……!でした。(そこ?)日本の方だと宣のことを「少年」と紹介している媒体が多かったけれど、私の想定している少年よりちょっと大人に見えた(多分時代背景とか文化の影響もあって)。そこから考えるとすこーし声が高いかもしれません。低めに作ってた時の声(上のプロモ映像の「だから待ってて」のあたりとか)の方がハマっていた感じはあります。中国版の方は佐久間くんより声が低いように感じました。でも骨格的に違和感があるという程ではなかった。ここで微妙に減点していますが減点するほどでもないようなうーん(迷い)。
キャラデザ以外、つまり内面的な部分は結構ハマっていたなと思います。
私が『白蛇:縁起』を見て感じた宣という人物の特徴を列挙するとこんな感じ。
・お人好し(優しい)
・自由に生きたいという気持ちがある
・頭がいい(医者志望・緊迫した場面でも自分の知識を使って突破口を見つける)
・好きなものに対して正直
・やや達観したような、厭世的な雰囲気がある
・いつも一生懸命
頭がいい以外佐久間くんやん……!(クソ失礼)

※ここからただの評価が見たい方には余計なことを言ってるので一応色変えてあります。

特に私が言及したいのが、最後のやや達観したような、厭世的な雰囲気があるのところといつも一生懸命なところ。
佐久間くんといえば、元気いっぱい明るいアニメオタク!というパブリックイメージだけれど、佐久間くんはそもそも結構人見知りで人と話すことが苦手でした。幼い頃は小さなことで気持ちが落ち込んで、「何が嫌なの?」と聞かれても、どうせ言ったってわかってもらえないからと何も言わないような子でした。そんな佐久間くんは元気でポジティブを売りにしていても、少し陰を感じさせるところがあります。先日発売のCanCamのインタビューでこんなことを言っていました。「(前略)人生は一度きりだから、ツラくてもどこかに楽しみを見つけられたら、これツラくなくなるんじゃない?って思ったんですよね。」何かを思い出しませんか。そう、宣の台詞。「忘れた方がいいこともあるさ。素敵なことだけ覚えておけばいい。」
佐久間くんやん……!
すいませんふざけました。

宣の魅力として、辛いことも苦しいこともあるけれど、それでも前を向いていきている健気さがあるように思います。宣はただ後先考えてないから白のために頑張っているのではなくて、色々なことをわかった上で、それでも白と一緒にいることを選んだんだろうなと。

そしていつも一生懸命な部分は直接的じゃないけど色んなところに現れていた気がします。佐久間くんはアフレコ前も自宅のウォークインクローゼットの中で練習をして、本番前に三森さんと二人で練習日を設けたそうです。もちろん頑張ったからと言ってそれが演技と直接結びつく訳じゃないけれど、そういう必死さ、分からないことが多くても必死にしがみつくやり方は宣と境遇が被る部分も多いなと思います。それが声に現れて説得力を持たせていたように感じました。

滑舌

あとは、滑舌。5段階で3の評価をつけましたが、これは気になるほど悪いわけではないです。正直新人の声優さんレベルだとしたら全然ありなくらい。ただ、ほかのキャストの方々が超有名な方々だったのでところどころ滑舌の甘さが目立ったかな?という印象。
これには作品が吹き替えだったことも起因しているのかもしれません。アニメでも実写でもそうだけれど、口のパクというのは基本的に作った国のものに合わせて作られているので、吹き替えになると口のパクが話していることと合うことはあまりないです。多くの人は基本的に音でも言葉を拾っているけれど、無意識に口の動きで何を言っているのか理解しているところがあるため、音だけ聞くと何を言っているのか途端にわからなくなることがあります。これが、ドラマ俳優が声優をやると途端に聞きづらくなる要因のひとつですね。そのため、吹き替えは口の動きに頼らず音のみで何を言っているのか分からせなければならないところがあります。日本のアニメのアフレコに比べるとやや技術が求められるところ。
ただ、佐久間くん自体元から滑舌はいい方だし、滑舌というものは訓練次第でかなり良くなるものなので今後はどんどん良くなっていくのではないかと思います。特にサ行ナ行タ行ラ行を訓練すれば格段に良くなるだろうなと期待しています。

演技力


最後に演技力。これはぶっちゃけラスト・ホールド!*1とかPiece*2とか滝沢歌舞伎を観ていたので安心感がありました。元々舞台が長かったのもあるし、演技はうまい。なんなら舞台の方からアニメの声優になる方も多いので、ドラマ慣れしている俳優さんよりむしろやりやすいのでは?と思ったり。全体的に安定感のある演技でとっても安心して観ることができました。ただ、佐久間くんの今までやってきたことや得意なこととは違うものも今回は求められたのかもしれないとも思いました。


ここで突然話が脱線する上に別の人間の話をして申し訳ないんですが、私は掛け持ちオタクでもう一人の担当は嵐の二宮和也です。言わずもがな、ジャニーズの中では演技で売っている一人。
佐久間くんとにのみやさんの共通点をビジュアル以外で無理やり絞り出すと「表現力」かな〜と思います。ただ、表現の仕方はまるで違うな、とも思います。
これは私が勝手に名付けたものなので多分調べても出てこないのですが、個人的ににのみやさんは「短距離型表現力」、佐久間くんは「長距離型表現力」のように感じます。意味わからないです?ですよね。説明します。
個人的ににのみやさんの表現力のすごいところ、良いところというのは細部に宿ると感じます。たとえば、なにか雑談をしながら手を動かす仕草、ご飯を食べている時の姿勢、まばたきの速度や目の動き。そういったさり気ない部分にハッと飲み込まれるような魅力がある。テレビドラマや映画だと非常に印象深いでしょう。
翻って佐久間くんの表現力は遠くに突き抜けるようなパワーを感じます。これはものすごく感覚的な話なのですが、特に踊っている時の佐久間くんからはクソデカフォントで「楽しいー!!!」と発せられている気がしてなりません。離れた場所から見ているはずなのに、客席やカメラにまで彼の喜怒哀楽がものすごい質量を持って届けられる。

どっちがいいとか悪いとかではなく、あとにのみやさんがステージ映えしないとか佐久間くんが細かいところの演技が下手だとか言うつもりでもなく、多分こういうところが得意なんだろうなーという話です。

これを踏まえて佐久間くんの演技を振り返ると、私は序盤の演技にまだぎこちなさというか慣れなさを感じます。後半は全く違和感なく、なんなら途中から佐久間くんが演じていることを完全に忘れていたくらい没頭できたのですが、それは前半が比較的声を張らず穏やかに話すパートが多く、後半が展開的にも緊迫したものが多くテンションが高い状態がずっと続いたからだと推察します。恐らく佐久間くんは遠くへ飛ばすような演技や高いテンションをキープする演技は得意だけれど、近距離で日常的に話すようなパートが少し苦手なのかな?と思います。日常的に話すとは言ってもいわゆる日常とは違って、声優としてお芝居をしながら役として「日常らしく」話すということなので。
(ここで言うテンションとは緊張感の意味であって、必ずしもハッピーで元気な状態は指しません。予告にもあった「必ず方法を見つけてまた帰ってくる。だから待ってて」のシーンは、大声を出しているわけじゃないけど緊張感が声だけでも感じられたかと思います。)
よってここは若干減点対象になりました。あと、声の圧を強めて子音の発音が強くなるからか分からないですが後半の声を張るパートはあまり滑舌も気にならなかったです。もし、前半がアフレコ序盤で後半がアフレコ後半だったとしたら、佐久間くんこの短時間で猛烈に進化しているということになりますね。恐ろしい男……!

まとめ

まあざっとこんな感じで評価しました。ただ、ここで分かって欲しいのはこれが「声優として」評価したらこれくらい、というものだということです。ぶっちゃけ「ジャニーズにしては」「ゲストにしては」という枕詞をつけたら文句なくめちゃくちゃ上手いレベルだと思います。ただ、佐久間くんはそれを望んでいないように思ったのでこんな感じで厳しくつけさせていただきました。佐久間くんは、「いい評価も悪い評価も聞きたい」みたいなことを言っていた気がするし(うろ覚えでごめん)、自分の演技についても今思うともっとやれたと思うところはたくさんあったみたいなことを言っていました。多分私が指摘したようなことは既に佐久間くんはわかっている気がします。

「ジャニーズ」という看板がどれだけの重みか、それがアニメや声優さんを愛する人にとってどういう印象を与えるのか、きっと佐久間くんはわかっています。だからこそ、舞台挨拶でも一度も「Snow Man佐久間大介です」と言わなかったのではないでしょうか。きっとこれからジャニーズという看板が彼を苦しめることもあるでしょう。それでも彼が「ひとりの声優として」頑張りたいと言うのなら、私は彼を「ひとりの声優として」評価したいと思いました。


いつか、佐久間くんが言っていたみたいに「この声優さん誰!?え!ジャニーズなの!?」って言ってもらえるといいね。

 

 

以降は蛇足なので読みたい人だけ読んでください。佐久間担のなげえ感慨だよ!

 

 

 

 

 

何故ここまで評価されたのか


今回私はライブビューイングで舞台挨拶の二部を観たのだが、こちらがビックリするくらい共演者の方が佐久間くんを褒めてくれていた。Twitterで感想を見ても、佐久間くんの演技に好意的な感想が多くてびっくりした。
あの杉田さんがあんっなにニコニコして、あんっなにベタ褒めしてくれてるの私は初めて見た。うそぉって思うくらい。三森さんとは雑誌で一緒にたくさんインタビューを受けていたけれど、もうめちゃくちゃ可愛がってくれてるんだろうなと思ったし、佐久間くんの演技を褒めてくれてオタクはニヤニヤが止まらなかった。あやねるの「バチくそ上手いが誰!?と思った」のオタク構文褒めには思わずジャニオタもニッコリ。
でも、なんでこんなに褒められたんだろう?とも思う。疑心暗鬼オタクなので。
確かにゲストとしてはかなり上手かったけれど(さっき言ったことの舌の根も乾かぬうちにこういう言い方してごめんね)、百戦錬磨でものすごい声優さんたちといっぱい共演してきた人々がなんでこんなに口を揃えて褒めるんだろう?

 多分それは、佐久間くんがものすごく、「声優として」頑張ろうとしていたからだと思う。

声優オタクをやっていた頃、正直私もゲスト声優という存在は苦手だった。正直来ないでくれと思ったこともあった。声優さん達の練られた演技の中に、特に訓練を受けたわけでもなく、オーディションを通過したわけでもない人がいきなり入ってきて作品のクオリティが下がるのがイヤだった。

多分それは声優さん達も多少感じていたりしたんじゃないだろうか。もちろんとってもうまいゲストさんもいるし、皆大好きジブリなんかは声優を使わないことで有名なので一概には言えない。でも、人間慣れていないことをやれと言われてそうすぐ出来ないことの方が多い。多分ゲスト声優さんでも、初めてやるアフレコのやり方に慣れるのにいっぱいいっぱいで細かい演技のことまでできないとか、特に詳しく内容を知らないままこの台詞を言ってと言われて言うだけとか、そういう人も多いんじゃないだろうか。

そうなったら、長い訓練や下積みやオーディションを乗り越え、台本を読み込んで他の演者さんと掛け合って演技をする声優さんと温度差がでるのは当然のことだ。

しかし、今回私は佐久間くんと他の声優さんの間にそのような温度差を感じたことは一度もなかった。多分、佐久間くんがお客様気分でなく一人の演者として、「宣」という人物を表現するにはどうしたら良いかということを考えていたからだろう。教えてもらうのを待つのではなく、自分が作品を作る一人になるのだという強い覚悟と責任感が事前インタビューからもうかがえた。多分発声とか滑舌とか、ドラマのお芝居とは違ってここをこうするんですよ~みたいな指導はあまりされなかったのではないかな。最初から同じ土俵に上がる準備をしていた。

だからこそ、他の声優さんも「共演者」として受け入れてくれたのではないだろうか。

 

佐倉「ちゃんとやることをやっているからこそ受け入れられるみたいなところありますよね」

杉田「(前略)そして、佐久間大介さんは気を遣うゲスト声優ではなく、“共演者”です。これはもう自信を持って言えます。(後略)」

*3

舞台挨拶で杉田さんが、「若手の声優に演技について相談されることがあって、一度佐久間くんの芝居を見てみろ、と。俺はこの業界椅子取りゲームとは思っていないけれど、彼の演技にハッとすることものが必ずあるぞと言っている」と言ってくださっていたけれど、多分この言葉も佐久間くんの本気度と頑張りを見ていたからだと思う。(ちなみに私はこのコメントを聞いた瞬間泣きそうになった。そして涙目の佐久間くんを見て泣いた)(どうでも良い報告)

 

技術的なことだけじゃなくて、どうしたらこの登場人物をもっと良くできるか?とかどうやったらこの台詞が届くんだろうとか、そういう泥臭いまでの役に向き合う真摯さ。自分のスタンスを守る余裕なんてない(そもそも守るもんがない)という強さを杉田さんはこのコメントで評価してくれたのかな。声優に限らず長くやっている事っていかに小手先でマンネリを打破するかみたいなことに頭がいきがちだけれど、そういうときに初心に返るという意味では確かに佐久間くんの演技は効くかもしれない。(めちゃくちゃ上から目線ですが別に業界関係者とかじゃないです偉そうなこと言ってごめんなさいね!!!)

そして、さっきも触れたことの焼き直しになって申し訳ないが、佐久間くんは本当にこのお仕事に責任感を持って、誇りを持って、一生懸命取り組んだんだろうなと思う。

大好きなアニメと、大好きな声優さんの中に自分が肩を並べて「共演者」として立つこと。自分次第で作品の評価が変わってくること。それを覚悟して本気でやった。ものすごく一生懸命やった。

そういう声だった。

宣は、特にすごい力を持っているわけでもないしヒーローとしては地味だ。でも、誰よりも優しくて誰よりも一生懸命だった。だからきっと白は宣のことを好きになったのだろう。

 

佐久間くん、良い役をもらったね。これ以上今の佐久間くんにぴったりな役はないと思うよ。本当に、ファンとしてもありがたいことです。

 

 佐久間大介のファンとして

私は佐久間大介さんの笑顔がきっかけで興味を持ち、ダンスがきっかけで好きになった。アニメオタクな面も好きだったけれど、なんだか半笑いで見ていた気がする。言っても趣味でしょと思っていた。

それを今、猛烈に反省している。

引っ込み思案で大人しかった佐久間くんに、表現する場を与えてくれたのがダンスだった。アニメにたくさん勇気と笑顔をもらって、初めて自分から話しかけた先輩が宮田くんだった。Snow Manのために引っ込み思案な自分を変えようと思った。

佐久間くんは、好きなことのためなら何でもできる。

今の佐久間くんがいるのはきっと、ダンスとアニメとSnow Manのおかげなんだろうな。私が大好きな佐久間くんの笑顔は、きっとそんな大好きなものたちと佐久間くんの周りの数え切れないほどの人たちのおかげなんだろう。

私が思っていたよりもずっとずっと、佐久間くんはアニメに救われていたし、アニメに本気だった。それを知ることが出来て本当に良かった。ありがとう。


最後に

映画のエンドロールは呆然としながら観ていた。物語に飲み込まれて頭がまだこっちに帰ってきていないような感じだった。そんな中で、最後の最後にSnow Manの縁 -YUÁN-が流れて、その瞬間涙が止まらなくなった。なぜそのタイミングで泣いたのか、自分でもよく分からない。

映画が終わって、横を見たら一緒に来た友達が号泣していた。べそべそ泣きながら私は彼女に「佐久間くんを誇りに思う」と言った。勝手に口から出てきた言葉だけれど、これが全てだなあと思う。

 

 

 

 

 

 

佐久間くん、何度も言うけど本当におめでとう。十年越しの夢が叶ったこと、いちファンとしてもとても嬉しいです。これから「ジャニーズ事務所」の名前に苦しむこともきっとあるだろうけれど、それも分かった上できっとあなたは進んでいくんだろうなと思います。佐久間くんはとんでもなく努力家で、いつでも好きなことに一生懸命な私の大好きなアイドルです。いつか、「好きなアイドル」だけじゃなくて「好きな声優」にも佐久間大介の名前を挙げられたら良いな。

体に気をつけて、いっぱい寝ていっぱい食べてゆっくりお風呂に入って、大好きなものと大好きな人たちに囲まれていっぱい幸せになってください。大好きです。

*1:2018年公開。A.B.C-Z塚田僚一主演のボルダリング部を舞台にした青春映画。

*2:2012年放送。中山優馬主演のドラマ。佐久間は第10話に出演している。時系列が行ったり来たりするので説明しにくいんだけど昔主人公をいじめていた役で、めっちゃ怖い演技をしている。ガチで怖い。話もなかなかあれだけどおすすめです。

*3:

news.yahoo.co.jp

あべさくというコミュニケーション~共通点ゼロの二人をつなぐもの~

おはようございます。あるいはこんにちは。あるいはこんばんは。ド新規オタクです。
あべさく記念日、おめでとうございます。

佐久間大介さんという沼に飛び込み、それをきっかけにSnow Manに落ちてから初めてのあべさく記念日ということで、佐久間担ならみんな考えたことのある「あべさく」というコンビについて考えていこうと思います。とは言ってもダラダラ感想書いているだけなのでガチ考察は期待しないでくれると嬉しい……。
なお、前述の通りド新規であるため蓄積してきたあべさくの知識などはないです!ファンの方のツイートやラジオ・雑誌で触れられていたエピソードをできる限り見てきたつもりですが、もしかしたら間違い等あるかもしれません(というか絶対ある)。その場合は優しく教えていただけると助かります。
基本のスタンスは「もしかしたらこうなんじゃないか?」というものですので、ふーんこんな風に思う人もいるのねくらいに捉えてください。
当方佐久間担あべさく厨であべさくという関係性を拗らせているため、オタク特有の誇張表現が頻出するかと思いますが半笑いで見守ってください。他のコンビやグループを下げる意図はありません。全部尊い

 

あべさくの魅力

初っ端から自分語りで恐縮ですが、ここからは私とあべさくの話です。興味無い方は飛ばしてね。
私がSnow Manにハマってからあべさくに気づくまでは意外とかかった気がします。それまで嵐一本のオタクだったのになんやかんやあって佐久間くんのダンスに惚れ、久しぶりにジャニーズの担当が増え、Snow Manというアイドルを知り、今のジャニーズはYouTubeチャンネルあるんか!?とビビり散らかし、佐久間くん中心にYouTubeを漁る日々。そんな中でコメント欄でよく見かける言葉、「あべさく」。

例の遅刻回ではコメント欄に「あべさく」がたくさん書いてありました。あべさく……あべさくか……その段階では私はまだあべさくの恐ろしさに気づいていなかったのです……(ホラー?)
佐久間くん関連のコンビで最初に気づいたのはめめさくだったかな……そもそも目黒蓮さんのビジュアルがどタイプで、担当とビジュアル推しの人がキャッキャしてたらそりゃ可愛いので見ますね……という感じ。
次、いわさく。すげー強面のゴツいお兄さんがふにゃふにゃの笑顔で佐久間佐久間連呼していて、あっこの人佐久間くんのこと大好きなんだな〜と認識。


あべさくって前述のコンビに比べるとシンプルに動画内でのスキンシップが少なかった気がします。阿部ちゃんは佐久間くんのことを肘置きにしないし(普通しない)。Snow Manはスキンシップが激しい人が多いから、どうしてもそっちに目が行く。それにどちらかというとツッコミ役の阿部ちゃんは奇行に走ることが少ないので(最近そうでもないけど)目立ちにくくて印象が強くなかった。だからかあんまり最初はピンと来なかったような。

しかし今はあべさく厨拗らせて大変なことになっています。最近は毎日ラヴィット終わりました!とさくまさんのジャージ。のすの日常The Movieを見て断末魔みたいな声を上げている日々。あべさくのことを考えるだけで胸が苦しい。助けてくれ。


あべさくの魅力は山ほどありますが、個人的にあべさくが好きな理由を一言で言えば、「阿部ちゃんの隣にいる時の佐久間くんが一番好きだから」。強火佐久間担なもので、自担が一番可愛いし自担のことをいつも見ています。そんな中で私が一番キラキラしてるなって思ったのが阿部ちゃんといるときの佐久間くんでした。
阿部ちゃんと一緒にいる時の佐久間くんって本当に楽しそうで、それでいてリラックスしていて、そして何よりもめちゃくちゃ幸せそうな嬉しそうなとろけるような笑顔を浮かべているんですよね……。目は口ほどに物を言うとはよく言ったもので、尊敬とか愛情とか信頼とかそういう感じの感情全部詰め込んだらああいう顔になるのではないかと思ってしまう。阿部ちゃんも、佐久間くんといる時は気が抜けている気がする。ラジオとかすのむびとか、佐久間くん相手だとなんか声が低くないですか?それだけリラックスしてるのかな。佐久間くんほど口に出して好き好き大好きって言わないけど、行動で示すタイプな気がする。私は勝手にめちゃくちゃ受け取っています。阿部ちゃんの佐久間くんへの愛は一回一回が重い。あとさっき挙げたラヴィット終わりました!のすのむび、あんな笑い方する阿部ちゃん初めて見たんですが!?佐久間くんはもうあからさまにふわふわしてて嬉しい!楽しい!大好き!!って感じでギュンギュン振り回してるしっぽが見えそうなくらいだけど、阿部ちゃんのあの目よ……もう、あれは"慈愛"ってやつでしたね……。そもそも目何回合うねん(21秒間で3回でした)とか、なんで阿部ちゃんの方が背が高いのに佐久間くんにスマホを持たせて自分は屈んで目線合わせてあげてるんだとか言いたいことは山ほどあるけど……(けど……)もう……なんか最終的にクソでかい愛じゃん……という結論に達してしまって……(?)
この二人は本当にお互いのことが大好きなんだなって思いました。いつもありがとうございます。

 

「共通点ゼロ」のふたり

で、こっから本題。あべさくといえば共通点ゼロの両思い。言わずと知れた、Myojoさんの神コピーである。いや本当にありがとう。このキャッチコピー考えた人に寿司を奢りたい。
あべさくってまあ確かに共通点が少ない。ゼロかって言われたら同じホモ・サピエンスだし、日本人で戸籍上男性の同世代同事務所同グループに所属しているからゼロではないけど……(野暮なツッコミ)それでも、いわゆる「似たもの同士」ではないと思う。
比較的高身長と比較的低身長、地黒と色白、院卒気象予報士資格持ちとお勉強苦手な人(だいぶオブラートに包んだ)、穏やかで大人しい人と元気で騒がしい人、勉強オタクとアニメオタク、身体が超硬い人と超柔らかい人、ざっと挙げただけでもこれだけある。
ゆうてどちらも自分の友達だったら「二人気が合いそうだから一緒に遊ぼうよー!」と声はかけない。
でもあべさくって色んな人から「仲がいい」って言われる。本人たちも相手への好意を隠しもしない。共通点はないけど何故か気が合う。あべさくの不思議。
大概人と仲良くなる時って、共通点から攻めていく。し、趣味が合う人とはやっぱり話が弾む。どれだけ人間的にいい人でも普段接しているものが違いすぎると世間話が尽きてきて天気の話に逃げる羽目になる(実体験)。
「正反対」とまで言われる人と、「親友」と呼べるまで仲良くなるのって、実はものすごく奇跡的なことなんじゃないか?

そしてそれは偶然そうなっているのではないと私は思う。

 

あべさくが他のコンビとどう違うのか?ということを語るにあたって、他のシンメを例に挙げたいと思う。
9人体制になってからシンメがあんまりガッツリ固定じゃなくなった気がするので、めめラウこじは除外させてくれな。ごめんよ大好きだぜ。


で、あべさく以外はいわふか、ゆり組がいますね。
ある時は最強シンメ、ある時はパパママと呼ばれるいわふか。磐石の信頼関係。
ゆり組、運命。生まれた病院から同じでここまで歩んできたのは流石に運命と言わざるを得ない。

あべさくがこの二組とどう違うかって考えた時、あべさくって「言わなくても伝わる」コンビじゃないなって思うんです。互いが努力して繋ぎ止めて、コミュニケーションをとらないといけない。

いわふかとかってまさに阿吽の呼吸で、同じ学校で過ごしてきたとかもあるけどマジで気が合うってか互いに似てるところが気に入ってるし、友達!って感じ。価値観が合うから一緒にいられるし近い感覚だから相手のことがよくわかる。ジャニーズのコンビでもよく見るパターンな気がする。細部はみんな違ってみんな尊いけどな!
片やゆり組。ここはもう、そもそも自己形成の段階から近い価値観になりやすい環境(親同士が仲良し、同じ学校に通い同じダンススクールに通う)だったのもあるのか、根本の部分が近似しているなと思う。切っても切れない関係というか、仲良くしよう!と思ってる訳でもないのになにか見えないもので繋がっているような。
しかしあべさくはこの二組とはいろいろ違う。それが一番顕著にあらわれたのが阿部ちゃんの「壁」の時期だったのかな。いわふかもふっかが演出として距離を置いた方がいい!って言った時にひーくんがまた変なこと言ってるな……と思ってまあいいやって了承したら勝手にふっかが戻ってきてて終了した話があったけど、これはあべさくではできないと思う。なんでかはうまく説明出来ないけど。
阿部ちゃんが壁張ってるって言った時、佐久間くんはなんでなのか分からない、阿部ちゃんのことがわからなくなっちゃったって言ってた。片方がコミュニケーションを拒否したら、それまでずっと一緒にいた仲であっても考えていることが分からなくなってしまう。もちろん状況も登場人物も違うので単純比較はできないけれど。

いわふかって、言っても傍目から見て共通点多い感じには見えない。でも、相互理解と信頼によって遠い場所でもボールを投げ合える、魁と殿になれる。言わなくても、見なくてもわかる関係性。なんかいわふかの記事みたいになってきたな。
「長年一緒にいるからわかる」やりとりはあべさくにもあるけれど、いわふかは「こいつならこう考えるだろう、こう動くだろう」が的中するパターンが多いのに対して、あべさくは「以前こう言っていた、こう振舞っていた」の蓄積データから解を導き出す方式が多いような。
持ち前の感覚はやっぱり似ていないのかもしれない。思考回路が似ているタイプではないと思う。

 

じゃあどうしてあべさくは仲が良いのか?何が二人をつないでいるのか?

 

あべさくのコミュニケーション

あべさく語ったらそれこそとんでもない量になると思うので、今回はあべさくのコミュニケーションの取り方について。私からすると二人のコミュニケーションの取り方はかなり興味深かった。勝手にここだー!と思った所を解説します。


①目を合わせる

あべさくってみんなの輪の中にいても突然二人の空間に入ること多くないですか?
私がそう感じる時は、大抵あべさくは互いの目を見て微笑みあってるんだよね。

あべさくってすごく頻繁に目を合わせている気がする。すのちゅーぶ見てても、ISLAND TV見てても、すのむびやFC動画見てても、とにかく目が合う回数が抜群に多い。前述のラヴィット終わりました!のやつもそう。カメラ相手にする商売なのに互いの顔をびっくりするぐらい見ている。

対大人数だったら「今あなたに向かって話していますよ!」のアピールのために目を合わせるのはよくあることだけど、1:1でずっと相手と目を合わせることってなかなかない気がする。そもそも動物は目を合わせることが威嚇行動であるため、人間もずっと目を合わせていると警戒心が働いたり居心地の悪さを感じたりするそう。*1相手の顔を見て話すって信頼関係がないと難しいけれど、逆に近すぎる存在になるとなかなかしなくなってしまうような気がする。出会って十年以上経っているのにその新鮮さを保っていることがまたあべさくの特異な点だと思う。

②経験の共有と、傾聴

あべさくって幼少期からずっと一緒にいたとか、同じ学校だったわけじゃないのに互いが互いのアイデンティティに多大な影響を与えているコンビだと思うんですよね。そうなるほど一緒にいたのがすごい。

阿部ちゃんが佐久間くんに引きずられてポジティブ思考になったという発言をしていたけれど、佐久間くんも少なからず阿部ちゃんに影響を受けていたことは間違いない。

佐久間くんの影響でアニメの知識が増える阿部ちゃん(それスノの花澤さんゲスト回で登場後びっくりした後真っ先に佐久間くんを見る阿部ちゃんにあべさくを感じました)、阿部ちゃんの影響で円周率がちょっとだけ言える佐久間くん(筆算も怪しいのに……)。一緒に水族館に行ったこと、一緒に旅行に行ったこと、互いの誕生日を祝ったこと。ふたりのエピソードの中にはたくさんの経験の共有がある。彼らの主体的な「経験の共有」は、彼らが一緒に何かをしたい!一緒に過ごしたい!他でもない相手とそうしたい!と思っていないと為し得ないことだ。

私自身大学に入ってから、毎日同じ場所にいるわけではない相手との関係性の継続って難しいんだな、と実感した。とにかく関係をキープしたいのなら、一緒に何かをしようとか、会おうとか言わないと会えなかったりする。それをしない相手とは自然と縁が切れてゆく。

ふたりは同じグループにいたとはいえ片や勉強に明け暮れている人と片やアニメオタクである。会う機会を作らなきゃそう簡単にプライベートでの仲は深まらないよね。

そしてただ同じ景色を見続けただけでは互いのアイデンティティに影響を与えることにはならないと思う。あべさくは特に佐久間くんに顕著だけどびっくりするくらい互いが話したことを覚えている。佐久間くんが披露する知識の中にどれだけ阿部ちゃんの影響があるんだろうと思う。阿部ちゃんの考えにどれだけ佐久間くんが影響しているんだろうと思う。

相手がいたら理系の話/アニメの話を分かってくれるのにと思うくらい相手なら話を聞いてくれるという信頼感がある。別に佐久間くんは理系じゃないし(なんなら1日を365分だと思ってたし……)、阿部ちゃんだって佐久間くんに勧められなければアニメそんなに観ないと思う。ラジオとか聞いててもなんとなく感じるのだけれど、二人ともしっかり相手の話を聞いている。聞き流してるんじゃなくて、自分の範囲を超えた相手の趣味の話にもしっかり耳を傾けている。

二人は人としてすごいし、それだけ互いに魅力を感じているってことなのかな。

 

③好奇心

あべさくの数少ない共通点として、好奇心が旺盛なことが挙げられると思う。その対象は違っても、知識欲が旺盛というか、新しい物を知りたがるし躊躇しない。

それが互いに向いているのがすごい。共通点が少ないからこそいつも新しい発見があって、それを知ることがきっと二人はすごく楽しいんだと思う。

普通は仲良くなりたての頃面白い!ってなってても、同じ人に会い続けていれば飽きるっていうか慣れる。新鮮に相手への興味を持ち続けるって楽じゃない。慣れないほど違う相手と一緒にいるのって結構苦痛だったりする。好奇心旺盛だからこそ違いを柔軟に受け止められるし、違いがあっても相手は受け止めてくれると思っているから一緒にいて落ち着く、安心する関係性になれるのかな。それってやっぱりすごいことだな。

 

おわりに

あんまりまとまった話じゃなくてごめんなさいね。

ここまであべさくのコミュニケーションや関係の特異性について話してきましたが、多分本人達は意識的に頑張った覚えはないんだろうな。ただ相手のことが大好きで、大好きな相手を大好きでいたいからこうなっているように思う。無理をしてつなごうとしたんじゃなくて、まず相手のことが好きだから。好きだから分かりたいし、近づきたい。

あべさくの好きなところは数え切れないほどあるけれど、その中で「違いを尊敬できるところ」は本当に素敵だと思う。誰もが認める仲良しの二人は、いつもお互いのことをキラキラした目で見ている。「阿部ちゃんはインテリで気象予報士の資格を持っていて、すごく頭が良いんです!」「佐久間はアニメと動物の知識が豊富なんです!」誇らしそうな顔で、尊敬と愛情がぎゅっと詰まった顔で相手を紹介している二人が大好きだ。

あべさくが出会ったことは奇跡かもしれないけれど、あべさくが今私たちの目の前まで続いているのは二人が愛情と尊敬の伴った行動を積み重ねてきたからだと思う。願わくば二人がずっと、私の大好きな笑顔でアイドルを続けてくれますように。出会ってくれてありがとう。